Xサーバーでファイルを上書きしてしまう原因とは
Xサーバーを利用していると、WordPressのテーマファイルや画像、カスタムコードを修正する際に 誤ってファイルを上書き してしまうことがあります。特にFTPソフトやサーバーパネルから手動でアップロードしている方は、意図せず同名ファイルを上書きしてしまいやすいのです。
よくあるケースとしては、
- ローカルの古いデータを誤ってアップロード
- functions.php や style.css を直接編集中に保存ミス
- 子テーマではなく親テーマを編集してしまった
といった状況があります。
「なぜ上書きが起きたのか」を理解することで、復元だけでなく今後のミス防止にもつながります。
Xサーバーの自動バックアップ機能を使った復元方法
Xサーバーには便利な「自動バックアップ機能」があり、一定期間のデータを保存しています。これを利用すれば、誤って上書きしたファイルを元に戻せる可能性があります。
自動バックアップの仕組み
- Web領域(ホームページのファイル):過去7日分を保存
- データベース(MySQL):過去14日分を保存
- 管理画面から復元依頼を行うことで、指定日の状態に戻すことが可能
復元手順の流れ
- Xサーバーの「サーバーパネル」にログイン
- 「バックアップ」メニューを選択
- 復元したい対象(Web領域 or データベース)を選ぶ
- 希望する日付を指定して復元を依頼
※注意点として、自動バックアップからの復元は「有料(1回あたり数千円)」になるケースがあります。大切なファイルを守るための保険と考えると価値は高いでしょう。
私はこの方法で戻しました! ファイルが戻り安心しました。
Xサーバーの公式HPにも手順がありましたので参考にしてみてください。
自分でバックアップを取っていた場合の戻し方
もし普段からローカルPCや外部クラウドにバックアップを取っている場合は、さらに簡単に戻すことが可能です。
FTPソフトで復元する方法
- ローカルに保存している正常なファイルを確認
- FTPソフトでXサーバーに接続
- 該当のディレクトリにアップロードし直す
この方法なら無料で復元でき、Xサーバーの有料復元サービスを使わずに済みます。
WordPressのテーマファイル編集に注意
WordPressのテーマ編集で上書きしてしまった場合は、子テーマを利用しておくと復元が容易です。親テーマを誤って上書きした場合は、テーマ公式サイトから再ダウンロードして再アップロードする方法もあります。
上書きを防ぐための3つの習慣
復元できたとしても「もう二度と同じ失敗はしたくない」と思うはずです。そこで、日常的に取り入れたい予防策を3つ紹介します。
- 定期的に手動バックアップを取る
- FTPでファイルをダウンロード
- phpMyAdminでデータベースをエクスポート
- 作業前にローカルでテストする
- 直接サーバーで編集せず、ローカル環境で動作確認を行う
- 子テーマやステージング環境を活用する
- WordPressの場合、子テーマを作成
- テスト用環境で変更を確認してから本番に反映
こうした習慣を持つことで、ファイルの上書きによるトラブルを大幅に減らせます。
4. まとめ
Xサーバーでファイルを上書きしてしまった場合でも、落ち着いて対処すれば復元は可能です。
- 自動バックアップ機能を使えば過去の状態に戻せる
- 自分のバックアップがあれば無料で復元可能
- 今後のために 定期バックアップ・子テーマ・テスト環境 を習慣化する
「もしもの時」に備えて、今日からバックアップを意識したサイト運営を始めましょう。今まさに上書きしてしまって困っている方は、まずはサーバーパネルからバックアップ状況を確認してみてください。